理科の大学入学共通テストが2日目の1月15日(日)に全国各地で実施されましたが、生物が難しかったという意見が受験生の間で非常に多かったです。
去年生物は平均点が72点と非常に高かっただけに問題を難しくしたと予想されます。
一方で物理は比較的問題が易しく、点が取れたという意見が多数ありました。
共通テスト生物選択の受験生は得点調整を期待している人も多いと思います。
実際のところ生物は得点調整で共通テストの点数は上がるのでしょうか?
生物得点調整で共通テストの点数は上がる?
大学入学共通テストで得点調整されるのには以下のような条件が必要になってきます。
- 受験者数が1万人以上いること
- 物理・化学・生物(理科)の科目間で平均点に20点以上の差があること
まず、生物の受験者数は6万人前後いるとされているので、①の条件は満たします。
ちなみに、地学は受験者数が少ない為、①の条件は満たしません。
続いて、物理・化学・生物の科目間で20点以上平均点に差がないことには得点調整されないようになっています。
ということなので、生物と物理や化学の理科科目の間で今年平均点に20点以上差があったのか?
河合塾と駿台予備校&ベネッセコーポレーションの理科の今年の平均点の予想のデータを見てみます。
駿台・ベネッセ&河合塾の共通テスト2022理科平均点予想データ
以下のデータを参照すると、理科科目の中で、1番平均点の高い科目は物理の63.5点で1番平均点の低い科目は生物の38.5点となっています。
科目名 | 駿台&ベネッセ予想 | 河合塾予想 | 平均 |
物理 | 61 | 66 | 63.5 |
化学 | 45 | 48 | 46.5 |
生物 | 39 | 38 | 38.5 |
地学 | 55 | 51 | 53 |
物理と生物の間で平均点が25点もあることから、物理・化学・生物の理科の科目間で平均点に20点以上の差があることという条件を満たすことになります。
あくまで予備校側の予想で正式な大学入試センターの平均点の予想はまだ発表されていないですが、物理と生物の間で20点以上の差が生じることはまず間違いないでしょう。
となると、生物は今回の共通テストでは得点調整で点数は上がるということになります。
したがって、生物受験生は10点前後点数は上がると私は思います!
生物共通テスト2022得点調整まとめ
- 得点調整されるには受験者数が1万人以上であること、物理・化学・生物の理科の科目で平均点の20点以上の差があること2つの条件が必要
- 生物の受験者数は5万人から6万人前後いるので、受験者数の条件は満たしている
- 駿台予備校&ベネッセと河合塾の平均点の予想を調べると、生物と物理では25点の差なので、生物の得点調整はまず行われ、点数はおそらく10点前後上がる
以上のことから、今年生物は共通テストの得点調整で点数が上がるということになりました。
受験生は引き続き、国公立大の2次試験や私立大学受験に目を向けて必死で頑張って欲しいと思います。