近畿大学(近大)の前期入試が来年も1月27日、1月28日と2日間にわたって実施されます。
受験生で気になるのが選択科目間の得点調整について。
近大の入試では英語や国語では得点調整はされず、選択科目のみ得点調整を実施するとあります。
文系数学、日本史B、世界史B、地理、政治経済などどうしても入試問題に難易度が生じてしまいやすく、点数が上がってしまうのか?下がってしまうのか?気になるところ。
実際のところ、近大の入試では得点調整はどうなっているのでしょうか?
近畿大学(近大)得点調整!点数は上がる?下がる?
近大の入試では選択科目のみ得点調整が実施されるようです。
得点調整の方法は偏差値法ではなく、中央値法による得点調整です。
中央値方式による得点調整後の得点の計算方法は、
(素点-中央点)÷ (満点-中央点)× 満点の半分 + 満点の半分
中央点というのは全体の受験生のちょうど真ん中に位置する受験生が取った点数のことになります。
仮に日本史Bの中央点が55点だとします。
あなたが素点で100点満点中70点取りました。
この場合、日本史Bのあなたの点数は、
(70-55)÷(100-55)×50+50=15÷45×50+50==67.5
中央点が50点の場合、あなたの日本史Bの70点が得点調整によって68点になります。
あなたの素点が中央点以下の40点の場合、日本史Bのあなたの点数は、
(40-55)÷(100-55)×50+50=-15÷45×50+50=34.3
日本史B40点が得点調整によって34点になります。
続いて、文系数学の中央値の点数が共通テストのように平均点が低く、40点しかなかったとします。
あなたが素点で100点満点中60点取りました。
すると、(60-40)÷(100-40)×50+50=20÷60×50+50=67.5
この場合文系数学Bの点数が60点→67.5点になります。
得点調整によって+7.5点上がることになります。
このように中央値がいくらかによってあなたが取った素点が上がったり、下がったりします。
このあたりは受験科目の難易度全然違ってくるので、あまり細かいことは気にしない方がいいのと近大の場合はそこまで得点調整によって点数が変わらないので、合格最低点より10点から15点上回っていれば合格するケースが多いです。
近畿大学(近大)何割取れば受かる?
近大の場合、スタンダード方式で合格の目安としては、300点満点の7割の210点は最低でも取っておきたいです。
ただし、年度によっては65%ぐらいの点数で受かる年度もあるし、逆に220点は取っておかないと受からない場合もあります。
あくまで目安としては7割の210点で、7割5分の225点でまず合格、200点だとボーダーラインというところです。
これはその年の問題の難易度によって全然異なってくるのであくまで目安にしてください。
近畿大学(近大)得点調整まとめ
- 選択科目のみ中央値法による得点調整が行われている
- 近大は関学・関大等に比べると得点調整によって大幅に点数が変わらない
(プラスマイナス10点前後) - 合格ボーダーラインは年度によってバラバラだが、目安として素点で300点満点で7割5分の225点取ればまず合格、7割の210点は最低でも取っておきたい
近大の入試の得点調整についてまとめました。
入試の難易度や年度・学部によって全然異なってくるのであくまで参考程度にしてください。